去る9/22、このホームページにも紹介しておりました八重山うた大哲会関東5支部による合同発表会が、浅草 木馬亭にて開催されました。5支部での合同発表会は今回が初。

各支部から総勢30数名の門下生が参加。東京あらかわ支部からは4名参加させていただきました。
直前まで各支部での入念な稽古、合同練習を経て、この日を迎えることになりました。

笛 屋宜公先生、太鼓 大城朝夫先生をお迎えしての、各支部教師陣、門下生による『赤馬節』『しゅうら節』『目出度節』で座開き。
八重山の祝議唄から、伝統に習った幕開けとなりました。

S__126156802

続いて、舞踊 鳩間節。
三線、笛の音色に合わせ、踊り手 木村智果さんの入場。
鳩間島からの風景を思わせる、優雅な曲調と舞踊は浅草の地に八重山の風を吹かせることができたのではないでしょうか。

八重山民謡にしかない調弦、一揚の『揚古見ぬ浦節』は、五穀豊穣を願った当時の民の思いが込められた唄。
笛 屋宜公先生、太鼓 大城朝夫先生とともに、各支部教師陣による斉唱にて唄われました。

S__126156803

教師陣の斉唱に続いて、今年コンクール優秀賞合格者による、二揚『安里屋節』。
竹富島に伝わるこの唄は、役人の求婚を断り、島の男性の元へ嫁いだ、絶世の美女と言われるクヤマの勇敢さを歌った唄です。
そんなクヤマの勇敢さが、優しい笛の音とともに力強く歌われておりました。

斉唱のバトンは、同コンクール新人賞合格者へと渡され、竹富島から黒島へ舞台を移しました。離れ離れになった男女の切なさを歌った『つぃんだら節』を男女の掛け合いで唄われました。これまで練習してきた成果を、皆さんにお届けできたでしょうか。

続いて、上地島、下地島に分かれるパナリ島、新城島に伝わる『くいぬぱな節』。軽快さの中に恋仲の男女のやりとりが面白ろおかしく表現されています。三線、笛の軽快なリズムに合わせ、新城の日常の様子が踊りにより表現されました。

S__126156804

斉唱、舞踊による第一部の最後を飾ったのは、八重山三大叙情歌といわれる『小浜節』『与那国しょんかねー節』の独唱。
小浜島の自然あふれる情景と、与那国島で出会った男女の切ない別れをそれぞれ、I教師、Y教師により表現され、第一部閉幕となりました。

斉唱、舞踊による第一部から一転、出演者全員による『ゆんた』で第ニ部の幕開け。
石垣島新川村の富崎野の広大な情景を思わせる『富崎野ぬ牛なーまゆんた』、石垣市島大川村に伝わる人頭税の苦しみを表現した『月出ぬはなむぬ』、竹富島の美女クヤマのやりとりを軽快に歌った『安里屋ゆんた』。
続いては『麦ぐるクバーサジラバ』。女性の持ち物に対する島の若人の嫉妬を表現した歌ですが、おおらかに歌われています。

軽快な曲調から一転、F氏による八重山叙情歌『とぅばらーま』による独唱。
『山ゆ見りば八重山どぅ思り、海ゆ見らばん生り島思りどぅす、ンゾーシー思りそーよ』
『天ぬ星丈、歌数ありどぅ、んぞーさーかぬさーやとぅばらーま歌たんが、ンゾーシーとぅばらーまよ』
そんな曲に込められた故郷への思いやとぅばらーまへの思いが会場に届けられました。

S__126197762

舞台はいよいよ終盤へ。
『繁昌節』~『とぅまた松節』、杉並支部女性陣による『桃里節』、女性中心の『与那国ぬ猫小』では、軽快な踊りと共に歌三線によって会場が大いに湧き上がりました。

S__126156806
Y氏、K氏、T氏による、繁昌節~とぅまた松節。

S__126156807
T氏参加のマヤグヮー♪軽やかな踊りでした。

踊りの後、会主である大工哲弘先生と、大工苗子さん、大哲会会長の伊藤幸太さんが合同発表会の舞台にいらしてくださいました。なんと、合同発表会が始まるちょうどその頃に那覇から羽田空港へ到着し、その足で浅草までお越しくださったのです。

S__126156810
大哲会会主・大工哲弘先生と大工苗子さん、大哲会会長・伊藤幸太さん

大工先生の突然の登場には会場も大盛り上がり。『八重山育ち』では三大叙情歌を交えた、島々の情景が大工哲弘先生、伊藤幸太さんの師弟の歌声により歌われました。
9月22日は、旧暦8月13日。八重山で最も月が美しいとされるこの日に『月ぬ美しゃ』。
『くいちゃ踊り』では、大工苗子さんの軽やかな踊りで会場に笑顔があふれました。

楽しい時間も過ぎ去るのは早いもので、あっという間にフィナーレへ。
大工先生の『六調節』のモーヤー(カチャーシー)によって、会場と演者が一体となりました。
『弥勒節』『やーらよう』で関東合同発表会は閉幕となりました。

S__126156808

6月からのコンクール、9月の芸能祭、そして今回の合同発表会と慌ただしい3ヶ月でしたが、大工先生をはじめ、たくさんの皆さんの支えられ、無事に終えることが出来たこと、心から感謝しております。

今回の発表会では反省点も沢山ありました。
今後とも、稽古に励み、もっともっと八重山唄を研鑽し、会員一同精進して参ります。

木馬亭パンフ1
木馬亭パンフ2