当会のことを少しでも知ってもらうため、不定期ではありますが、“メンバーの近況報告”と題して、在籍メンバーの生の声を掲載しております。
4人目は、当支部開設当初より色々な面で支えてくださっているHKさんです。
よろしくお願いします!


大哲会東京あらかわ支部 メンバー、HKと申します。
私からは、大哲会に入ることになったきっかけや、今日まで続けることが出来ている理由をご紹介したいと思います。

実は、私も三線を始める時には、不安でいっぱいでした。
私の楽器経験は、小学校の音楽の授業はで習ったリコーダー、ハーモニカ、カスタネットくらいです。しかも私は不器用な上に、3日坊主という習い事に向いていない人間なので、習ってはみたものの長続きしなかった場合を考えて、「稽古費用が安い」「三線の購入を強要されない」ことを最重要条件にし、「初心者大歓迎」「丁寧な指導」「見学自由」などのキーワードでいくつかの教室を絞り込みをしました。

その中の一つが大哲会の教室だったのです。
最終的に決め手になったのは、”大工哲弘先生の”三線教室だからという点でした。

教室選びに行き詰まっていた頃、たまたまネーネーズのベストアルバムを聴いたのですが、安里屋ゆんたの囃子を歌われていたのが大工哲弘先生でした。
珍しい苗字だったので印象に残り、習うなら少しでも知っている先生の教室でと見学を決めたのです。

その後、大工哲弘先生が八重山民謡の第一人者であることを知りました。
もちろん見学の時点では、八重山民謡について何も知らず、歌いながら三線を弾くなんて思ってもいませんでした。
ただ三線が弾けたらいいなというくらいでした。

当時は、毎週土曜日の午後に稽古が開催されている神楽坂の東京支部に見学に行かせていただいたのですが、はじめて本格的に聞く八重山民謡は、素朴なそれでいて雄大なメロディーで、心を奪われました。
また、みなさんが優しく、いい方たちで、そのまま練習後の飲み会にも参加させていただき、翌週正式に入会しました。
翌日の日曜日には、支部の方に教えていただいた三線店へ行ってお手頃な値段の三線を購入した次第です。

※東京あらかわ支部では、三線を持っていない方には無料で三線をお貸ししていますので、三線を持ってないという方でも気軽に練習に参加できます。

2017年の秋頃から、仕事が忙しくなって土曜午後のみでは稽古の参加が難しくなり、続けられるか心配していたところ、
新設の東京あらかわ支部が、平日水曜や、土曜も夜22時まで稽古予定と聞き、東京あらかわ支部に移籍させていただきました。
おかげさまで三線をはじめて、今年で丸4年を迎えることが出来ました。
ちなみに、大哲会は全国各地に支部があるので、転勤等で東京を離れても安心です。


さて、ここからは東京あらかわ支部について改めてお話ご紹介いたします。

大哲会 東京あらかわ支部は、前述のとおり八重山民謡の第一人者、無形文化財保持者である大工哲弘先生が会主を務める唄三線教室の、東京都荒川区町屋を拠点とした支部です。
お稽古では、大工先生から教師に任命された先生が親切丁寧に教えてくださいます。八重山民謡で一番重要なのは歌です。もともと田や畑で歌われた労働歌が元になっているため、三線がなく手拍子などで歌われることも多いのです。大工先生の歌い方を細部まで忠実に守って歌えるよう、細やかな指導をしていただけます。
また三線の調弦は、はじめての方には難しく、なかなか合わせられないものですが、自分でしっかり合わせられるようになるまで、根気強くサポートしてくださいます。こうして全く三線を触ったことのない方でも3ヶ月ほどで、新人課題曲を歌い、弾けるようになっています。

個人の課題曲や、みんなで歌う今月の課題曲を、先生と一緒に決めて毎回練習しています。

私がオススメする、大哲会東京あらかわ支部の良いところを3点あげてみました。

①沖縄県無形文化財(八重山民謡)保持者である大工哲弘先生から直接指導を受けることが出来る。

年に数回大工先生が東京に来られ、マンツーマンでのご指導を受けることが出来ます。
本物の八重山民謡を直接教わることが出来る、絶好の機会です。


②稽古回数が多く、参加しやすい

稽古は、毎週水.土の2回開催、1ヶ月に8回稽古日が設定されています。
水曜日は、19時〜22時、土曜日は、15時30分〜22時の稽古時間で、フルに参加するもよし、土曜日日中は、用事を済ませて夜稽古参加したり、15時30分から参加して、夜は帰るということも可能です。


③稽古費が良心的で、続けやすい

習い事を続けるのに、稽古費がどれくらいかかるのかは重要なポイントです。
1回1000円の稽古費も、1ヶ月最大4回まで、5回目からは稽古費は不要です。
とてもコストパフォーマンスが良い教室なので、稽古費が負担になって続けられないという心配は無くなります。


最後に正直に申し上げますが、大哲会東京あらかわ支部では、ほぼ八重山民謡のみで、沖縄本島の華やかな曲や、琉球ポップスは練習しません。

この時点で「八重山民謡って知らないし別に興味ない」「海の声とかは教えてくれないの?」という声が上がるかもしれませんね。^_^

沖縄には、首里の王朝で奏でられていた、古典音楽や、本島民謡、宮古民謡、八重山民謡、そして近現代の琉球ポップスなどいろいろな歌があります。
八重山民謡は、重税で苦しい中を生きていくために生まれた、魂のこもった歌だと思います。

琉球古典音楽が、宮廷の中で演奏されたお座敷歌なら、八重山民謡は田畑での農作業などから生まれた大地の歌。
せっかくの機会ですから、一度八重山民謡とはどういうものか、見学にいらっしゃいませんか?

ご自分に合うのかは聞いてみないとわかりませんよ。^_^
私も全く八重山民謡を知らず、入口はBEGINでしたから。
もしかしたら、あなたの心の琴線に触れるかもしれません。

日本の南西の小さな島々で生まれ、数百年にも渡って歌い継がれてきた八重山民謡を、縁あって東京で学ぶ事が出来、私はとても幸せに思っています。
派手さはあまりありません。八重山の言葉は難しく、節回しが難しい曲もたくさんあります。
ただ歌の生まれた背景を先生から教えていただいたり、自分でその情景を思い浮かべながら練習を重ね、歌えるようになっていくのが、とても楽しく充実しています。